エンジンオーバーホール3

 やっと探していた画像がありました。いきなり載っていますが、ヘッドがないとこがミソです。
スリーブは中古1600用をφ79mmにボーリングし、高さを75mmにショート加工しております。ブロックは当然1600用スリーブが入るようボーリングしました(つまりφ79×75の1469cc)。
 結構トンガリピストンでしょ。JE製です。皆さん、ご存知ですか? 僕は知りませんでした。アルファの鍛造ピストンというとアッソやベノリアが有名ですが、JEはアメリカ製と聞いたとき「へっ? アメリカ~ンですか・・・」とちょっと凹んでしまいましたがな。訳ありで安かったので(JEのHPで調べたら結構エエ値段しまんねん)納得はしましたが。でもバイクの世界では一番なんやて、NASCARもここを使っているそうで数年前からヨーロッパのアルファ屋でも扱いだしましたね。イメージ 1
元の圧縮比は13(!)でしたが、さすがに無理で削って削って11.8ぐらいに落としました。結構トップは肉厚で加工が前提だったみたい。
 そうそう、なぜ、ヘッドが載ってないかて? 実は最初に火入れしようと3回ぐらいクランキングしたら、ラジエターからクーラントが吹き上げそうになり急遽中止、ヘッドが下ろされたのでした。中古スリーブがアカンかったんですわ、クラックがあって圧力が冷却系統に逃げたようでした。ですから、点火せずピストンはピカピカのままとなった次第なり。