流れ、流れて・・・

 ありえへん板金屋の営業が、「なんとかします、ちょっと待ってください」と泣きついたのは淀川べりの小さなボディショップでした。既に当方の了解もなくすでに車は運ばれていまいた。その店は板金専門で、普段は「起こし」をやっているようでした。営業曰く「古いベンツもレストアしたことあるんですよ」との事でしたが、行ったときは事故って1回転した軽四をドツいたり引っ張ったりしておりました。外車で、アルミやで、技術大丈夫かいな。
しかしよく聞くと、こういう世界ではパネル交換したらアカンそうで(たちまち事故車扱いで売れない)どんなことしても叩いて治すのが鉄則だそうな。またココの社長が迫力のある人で、一寸構えてしまったのですが、開口一番「聞いたらヒドイ話でんなあ、ウチは関係ないけど、世話になってる店の不始末やからすべての仕事を止めてでもキッチリやらしてもらいます」と非常に男気のある方だったのです。実際に叩く六十がらみのおっちゃんにこれこれで、FRPでどうたら・・・と注文しますと、「ハイハイ、分かりました、要は下回り取り替えてバーフェンにしたらエエんやね、アルミの溶接だけは外注しますけど特に問題ありません」といとも簡単そうに言うではありませんか。
10月も下旬のころでした、で1週間後覗きに行くと・・・
ゲ、もう床なくなってる・・・
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ちょっと分かりにくいですが、作業場の床が見えてますな。
 
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これは左前、フロントタイコの遮熱板が見えとります。真ん中の骨は錆ナシ、ヨカッタ。
 
ホンマ猛烈な勢いでやってくれはりました・・・